刺青(入れ墨)除去
入れ墨を入れることは、比較的簡単ですが、消すことは容易ではありません。結婚や就職などに際し、以前入れた入れ墨が障害になるということで、入れ墨を消したいという方に御相談いただいています。刺青除去に際し、出来るだけ早く消したい、出来るだけ綺麗に消したい、少し残っても良い、期間が掛かってもいいので綺麗になりたい、など御希望は様々です。刺青に大きさや状況を診察させていただき、御希望をお聞きした上で、除去の方法を提案させていただいています。
入れ墨除去の方法
入れ墨除去には、タトゥーレーザー照射法、皮膚切除縫縮法、電気分解法などの治療法があります。入れ墨の大きさや部位、ご本人の希望などを考慮し、治療法を選択して、治療を行っています。
入れ墨レーザー、タトゥーレーザーによるタトゥー除去
刺青レーザーにより、刺青の除去が可能です。入れ墨の除去には数種類の治療法がありますが、最も傷が残らない方法であり、多くの方がレーザー治療を選択されます。レーザーに反応しやすい色は、青や茶色・黒の刺青です。レーザーの届く深さには限界がありますから、深いところまで入っていると取るのに回数がかかる場合もあります。素人に入れてもらった入れ墨や、雑に行われた入れ墨は除去しきれないものもあります。レーザーで除去しきれない場合、電気メスで電気凝固するか、外科的に切除することになります。症状によって使用するレーザー機器や照射時間・回数が異なりますので、まずはカウンセリングにてご相談いただくことになります。
皮膚切除縫縮法によるタトゥー除去
入れ墨を皮膚ごと切除する方法です。深く濃い入れ墨、赤や黄色などの入れ墨の除去で用いられます。
小さい入れ墨、細長い入れ墨の場合は、1度の治療で終了します。大きなサイズの場合は数回に分けて切除することがあります。治療後、抜糸のために来院していただいています。
電気分解法によるタトゥー除去
入れ墨を電気メスで薄く削る方法です。薄い入れ墨、赤や黄色などの入れ墨の除去で、用いられます。
治療した後がやけど状になりますが、治療は1回で終わります。原則的に通院の必要はありません。
タトゥー除去のデメリットやリスク(稀なものを含む)
- タトゥー除去に。治療に回数を要すことがあります。
- 傷を残すことがあります。
- タトゥーを完全に除去できないことがあります。
- 場合によっては、何度も通院を要する場合があります。
- 治療に痛みを伴う場合があります。
入れ墨除去症例写真
照射前
照射後
26歳 男性。刺青レーザーによる入れ墨除去
症例経過:数年前に、自分で入れた腕の入れ墨が不要になったということで御相談いただいた症例です。診察したところ、紺色の入れ墨が、比較的淡く入っていました。刺青レーザーに反応性の良い色であり、刺青レーザーを数回照射いたしました。ほとんどわからないレベルまで薄くなりました。傷もなく綺麗に消すことが出来ました。
症例解説:入れ墨の治療法は、レーザー治療、皮膚切除縫縮治療、電気分解治療などがあります。黒、青、茶色の入れ墨は、刺青レーザーに良く反応しますのでレーザー治療が行われています。レーザー照射により、色は消えてほとんどわからなくなります。傷が残らないことが刺青レーザーの利点です。濃い入れ墨や、皮膚の深い場所に入った入れ墨、赤や黄色の入れ墨はレーザーに反応しない場合があり、その場合は、電気メスで電気凝固するか、手術的に皮膚ごと切除します。タトゥー除去には、何度も通院を要する場合がある、傷が残ることがある。完全に除去できないことがある、などのリスクやデメリットを認めることがあります。治療前に十分説明を受けた後で、治療を依頼してください。